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大和肉鶏とは?
地鶏ってどんな鶏?
最近「地鶏」という言葉を耳にします。
地鶏専門店なるものもできて、そこで食べる、焼鳥、すき焼き、鍋物などは歯ごたえがあり、味が濃く、たまらなくおいしく、いつも食べ慣れた鶏肉とは違っています。
では、「地鶏」とはどんな鶏なのでしょう。スーパーで売られている若鶏や他の鶏肉とはどう違うのでしょうか・・・説明いたします。
柔らかな若鶏の肉ブロイラー●●●●

皆様がよく知っているブロイラーですが、本来特定の品種を指す言葉ではなく、少ない飼料でごく短期間で大きく成長するために改良された鶏の総称です。
ブロイラーの誕生は第2次大戦中のアメリカで効率よくタンパク質を摂取することが求められていた時代に開発された鶏なのです。さまざまな交配の結果、現在は胸の肉付きのよい白色コーニッシュの雄と、肉質がよくて卵もよく産む白色プリマスロックの雌をかけ合わせた純白の鶏が圧倒的な地位を占めています。生まれてからわずか50日程度(日齢50日といいます)で出荷サイズまで大きくなるブロイラーは肉質がひな鶏風で火を入れても柔らかさを保つ点が好評でした。
また、最大の長所のひとつに、性格がおとなしことがあります。本来鶏は、闘争心が強く、群れを作ると喧嘩がはじまり弱いものをつつき殺してしまい、大量に飼育する時のマイナス要因となってしまいます。ところがブロイラーは穏和な性質なので個室を与えずに広いスペースに何百羽を一緒にしても飼育でき、みるみるうちに太るので低コストで提供が可能なブロイラーの誕生は鶏の概念を大きく変えてしまいました。現在市場に出ているほとんどがブロイラーで、日本では、1年間に6億羽弱が出荷されているといいます。


日本人の食文化が「地鶏」の肉質を求めた●●●●

しかし、ブロイラーの「若くて柔らかい」という長所が普及にともない、「急激に大きくなるため脂肪が多すぎる」「成熟した鶏と比べると味わいが薄い」「柔らか過ぎる肉は万人受けはするものの力強さや旨みに欠ける」「きめの粗い繊維でパサつきやすい」などの欠点がとり上げられるようになりました。
もともと鶏肉を噛み締めて味わうことを好む日本人は、淡白な胸肉よりもよく運動して繊維の詰まったもも肉を好みますし、特に鶏の消費の多い九州ではかたく歯ごたえのある、老鶏の方が高く取り引きされる例もあるといいます。豊かになった日本の食生活に、ブロイラーに代わる「地鶏」が登場したのは、昭和50年頃からでした。


「日本鶏」と「地鶏」の違い●●●●
地鶏の親たち
日本人と鶏のかかわりは古く、縄文時代の末期の遺跡から、鶏の骨が発見されています。以後、2000年以上にわたって、中国や朝鮮半島からもたらされた鶏がかけ合わされ、明治時代までに、各種の日本独自の鶏が誕生しています。それを「日本鶏」と呼びます。その代表例が特別天然記念物の尾長鶏、沖縄や対馬、新潟にいる髭鶏などです。
しかし、純粋な日本種の多くは、遺伝資源として数が限られていたり、天然記念物に指定されているものまであります。野生動物ではないので食用は禁じられていませんが、コストは食肉としてふさわしくありません。また、日本鶏は、小型なわりに育つのに時間がかかる上に、闘争心も旺盛で、集団飼育がむつかしいのです。では、現在生産されている「地鶏」とはどんな鶏なのでしょうか。ほとんどの「地鶏」が伝統的な「日本鶏」そのものではありません。名古屋コーチンのみが例外で、そのほかは日本鶏に外国鶏をかけ合わせた交配種です。例えば秋田の「比内鶏」は日本鶏の天然記念物で、比内鶏を父方にローランドレッド種を母方にした一代雑種が「比内地鶏」という具合にです。明治時代の先人たちが行ったように海外の優れた資質の外国鶏とかけ合わせて改良した鶏が「地鶏」なのです。

「地鶏」と異なる「銘柄鶏」●●●●

地鶏人気にともない、ブロイラーにも関わらず地鶏を称する商品が現れたり、誤解などから混乱が生じてきました。そこで平成7年(社)日本食鳥協会では、品種や飼育方法、出荷日数を工夫した高品質の鶏を「国産銘柄鶏」と呼び、さらにそれを「地鶏」と「銘柄鶏」とに分けることにしました。
「地鶏」は、日本鶏の血が50%以上のものに限定。例外として横斑プリマスロック、ロードアイランドレッド、ニューハンプシャーに関しては戦前からの帰化鶏として日本鶏扱いにしています。一方、「銘柄鶏」は外国の鶏や日本鶏の血統でも50%以下のものとしました。つまり、ブロイラーをレベルアップした鶏は銘柄鶏に分類されるのです。
さらに98年の7月、農水省の特定JASの定義では、「日本鶏の血が50%以上のもの(ニューハンプシャーは例外)」、「出荷日が孵化日から80日以上、28日齢以降は平飼いで、1m3あたり10羽以下の飼育密度であること」と細かく定められました。
生産量としては銘柄鶏が格段に多く全体の15%、地鶏は2〜3%となっています。
ここまで血統と飼育にこだわったものだけに「地鶏」の称号が与えられるのです。



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